先にBILD紙はドイツ議会の秘密報告書の内容として、イスラム国が水曜、マフムル市近郊の戦闘においてクルド義勇軍に化学兵器を使用した、と報じた。クルド兵60人が負傷したという。
「この攻撃でマスタードガスが使用されたとする信ずべき情報がある」とのこと。マスタードガスはイスラム国によってシリアに持ち込まれ、以前からあった保管庫で保管されていたと見られる。イラクから持ち込まれたものである可能性もあるという。米国の諜報機関が調査を行っている。
2011年3月以降内紛が続いているシリア情勢は2013年8月の化学兵器攻撃で急激に悪化した。西側諸国は軍事行動もあり得ると声高に叫んだ。このときロシアがシリアの化学兵器を国際管理下に置き、廃棄するよう提案、2014年10月末には化学兵器禁止機関がシリアから持ち出された97.8%の化学兵器を廃棄したことを宣言した。