リトアニア海洋博物館の魚類学者サウリュス・カラリュス氏は、「自分の目で2頭のイルカを見たときは、嬉しい驚きを感じました。イルカたちはスミルティネ沖のバルト海で自由にのびのびと泳いでいました。私は海洋博物館で35年間働いていますが、このような素晴らしい光景を目にするという幸運に恵まれたのは初めてです」と語った。
カラリュス氏によると、バルト海で目撃されたイルカは大西洋バンドイルカだったという。カラリュス氏は、「バルト海は大西洋バンドウイルカの生息や繁殖には全く向いていません。バルト海は塩分濃度が少ないほか、イルカにとってはエサの問題も生じる恐れがあります。イルカたちは、デンマーク海峡を経由して北海からバルト海に迷い込んだに違いありません」と語った。