カイラ・ジン・ミュラー氏は2013年8月、シリアのアレッポ市でイスラム国に拘束された。イスラム国は500万ユーロの身代金を要求。2015年2月、米大統領府は、「シリアでボランティアとして働いていた米国女性は死亡した」と発表した。イスラム国側も声明を出し、「女性はヨルダンによるシリア北部ラッカのイスラム国拠点に対する空爆で死亡した」と発表した。
捕虜のひとり、14歳のヤズディ教徒は、数か月ミュラー氏と暮らし、のち逃亡した。この少女によれば、ミュラー氏はアル=バグダーディー氏の「妻」と目されており、度々性的暴行を受けていたという。
AP通信によれば、米諜報局は少女の言葉を事実と認定しており、ミュラー氏の遺族にもそう連絡している。また少女によれば、ミュラー氏はアラビア語を学んでおり、他の女性捕虜も性的暴行を受けていた。