「財政問題解決策を討議する中で、州議員らは、アラバマ州民が増税を望んでいないことを理解した。そこでひとつの案がうかんだ。苦労して働いたお金を政府が無理やり吸い取らないでも済むように、市民が自ら金銭を寄付し、その際、何にそのお金を使うべきかを明記する、という方法だ」という。
しかし見込み通りには行っていない。まだ集まったのは1000ドルほどだ。募金者の中にも募金が正しかったかどうかとまどっている人がいる。
「もっと募金してもよかったが、希望通りのことに使われないのはいやだ。このお金で計算機を5台買って、誰か州予算を均衡させられる人に配ってほしい」とある参加者。
「恥ずべきことだ。申請を取り下げてほしい。別のやり方でも問題は解決できる。たとえば、宝くじとか。ポケットがお金ではち切れそうな人が、物乞いするのはやめてほしい」と別の参加者。
「この寄付金を低劣で違法なことに使ってほしい」とまた一人の参加者。
RTはこのキャンペーンが成功する見込みについて、Radix Journalのリチャード・スペンサー編集員に聞いてみた。
「クラウドファンディングというアイデアが人々を魅了している。全く新しい形態のチャリティだ。ただ政府は、いつそれが必要で、いつそうでないか、理解すべきだ。それでなくても税金を払っている人々から3億ドルも集められるなどと、告示を行ったアラバマ州選出のポール・サンフォード上院議員が本当に信じているとは思えない。そのことが何を証明しているのかはわからない。政権の失望だろうか。ともかく、これは実現不可能だ」。