ダライ・ラマは、インタビューの中でまず、あらゆる人々に対し、通常の生活の中だけでなくバーチャル空間でも思いやりを示すよう訴えた。
インタビューの中で彼は、次のように述べたー
「思いやりや同情心があれば、長生きの助けになる。ある医師達は、絶えず悪意を持っていたり恐れを感じていると、人間の身体は滅びてしまうと言っている。それゆえ私は時に冗談めかして『穏やかな心は、健康を強化する。私の顔をごらんなさい!」と言うのだ。
「私は夕食を取らず、毎日5時間瞑想をする。
ここで白状すれば、実は私はマルクス主義者なのだ。これまでずっとそうだった。社会主義の概念そのものは、私に感嘆を呼び起こす。」
ダライ・ラマは、話の中で思いやりや同情、憐れみといったことに何度も触れ、さらに次のように続けたー
「大きな権力は、女性のもとにあるべきだ。なぜなら彼女達は、人を思いやる能力を持っているからだ。つまり、世界的な規模で暴力のレベルを下げる事ができる。学者によれば、女性は、男性よりも他人の痛みをより鋭く感じているという。
それゆえ、もし今よりもっと多くの女性が責任のあるポストにつくならば、恐らく世界から暴力はもっと少なくなるだろう。
また教育面で言えば、幼稚園や学校そして大学に、精神的価値観についての授業を加えるべきだ。現在存在している教育は、余りにも物質的な価値観に向き過ぎている。子供達には、我々の意識や感情の整え方を説く必要がある。」