首相は、全ロシア青年教育フォーラム「タヴリダ」参加者達と懇談した際「現在極東のクリル諸島では、フォーラムが行われている。大変興味深く、意義あるフォーラムだ。もしうまく行けば、私はそこにも立ち寄るだろう」と述べた。
7月末、メドヴェージェフ首相は、クリル発展プログラムを討議した際、クリル訪問計画を明らかにした。これに対し日本外務省は「そうした訪問は、領土問題に関する日本の立場に反し、日本人の国民感情を傷つけるものであり受け入れられない」と反発した。
その後、日本外交筋の関係者はNHKテレビの取材に対し「そうなれば日本政府は、岸田外相のモスクワ訪問の期日を見合さざるを得なくなる」と指摘した。一方ロシア外務省は、それに答える形で「ロシアの公人の南クリル訪問に関する日本当局のコメントは受け入れられない。第二次世界大戦の結果を無視するものだ。ロシア政府は、そうした日本政府の立場を考慮しないだろう」と伝えている。
全ロシア青年教育フォーラム「エトロフ」は、12日から24日まで南クリルのエトロフ島で初めて開催されている。