日本人の医学教授らは経験交換交流プログラムの枠内でサハリンを訪問。地域の医療施設を視察し、患者の診察を行なう。サハリン州政府の広報部が明らかにした。
サハリン州によれば、州保健省が受け付ける日本人医師の診察予約にはコルサコフ市に住むパーヴェル・チェルヴャコフさん(36)が応募。チェルヴャコフさんは2年前に顔に地雷による外傷を受け、あごの骨の上部と下部が骨折したほか、顔と鼻の軟部組織が損傷を受けた。チェルヴャコフさんはサハリンの州都ユジノサハリンスク、モスクワで15回に及ぶ手術を受けたものの、親類らはよい効果は得られていないと判断している。
地雷による怪我でチェルヴャコフさんは言葉を発する機能が失われ、顔の筋肉が萎縮している。チェルヴャコフさんの家族は外国での治療の可能性を探り始めていた。サハリン州保健省のアレクサンドル・ズブコフ大臣によれば、日本人医師団のなかには歯学大学の専門家らも含まれており、こうした複雑なケースの経験を有している。
サハリン州保健省の発表では「同省は日本の医療機関との間に協力合意を有しており、この方向性の作業の枠内では患者の日本での治療の可能性も検討が可能。」