露中演習の主眼は、海、空、陸上の共同行動を完成することだ。演習には補給艦や軍艦など船舶20隻あまり、海軍航空部隊、海兵隊が参加する。24日から27日のアクティブ・フェーズでは、水上、水中、上空の標的に対する射撃訓練も行われる。
春の第1弾演習は地中海で行われた。これは西側の憂慮を呼んだ。6月には同じ地中海で、史上はじめて、ロシアとエジプト、両国海軍の演習が行われた。これも米国やNATOに対しては、世界の海洋における覇権はいつまでも続くものではない、というシグナルとなった。7月には南シナ海における米中の利害対立が明確になった。のちロシアでは新海洋ドクトリンが採択された。
演習のために、20日、ロシア太平洋艦隊の最重要基地であるウラジオストク港に、中国海軍から7隻の船舶が到着した。筆頭は駆逐艦「瀋陽」だ。ほかに駆逐艦2隻、哨戒艦2隻、揚陸艦2隻という編成。
駆逐艦は中国艦隊における最大の水上艦である。改良された「瀋陽」は排水量7000トン、前兆135m、幅15m、最大航行速度は29ノット(時速50kmあまり)、ミサイル装備も先鋭なものであり、ヘリも一機積んでいる。乗員は280人。中国海軍には駆逐艦24隻のほかに、フリーゲート艦49隻、ミサイル艇89隻がある。
ロシアの戦艦団を率いるのはミサイル警備巡洋艦「ワリャーグ」である。
露中両海軍は対破壊工作作戦、対艦作戦、対空作戦、対潜水艦作戦を複合的に訓練し、空または船からの敵方の攻撃を撃退し、ロシアの南プリモーリエ沿岸部から上陸部隊を援護射撃する訓練も行う。
露中合同演習は2012年以来、太平洋で行われている。これに対して一部外国専門家が憂慮の声を上げている。彼らに言わせれば、露中は米国の指揮するNATOブロックに対抗する新たなパワーの中心を作ろうとしている。しかし露中は、演習が第3国に向けられたものではないことを繰り返し述べており、ブロック外世界および安定性への志向を表明している。