— ラヴロフ外相のNY訪問プログラムは既に決まっているのか。
「まだだ。予定は未定。誘いの声は多く、会談申し込みも膨大だ。国連総会の閣僚ウィークでは膨大な交渉が行われ、常に2国間・多国間の交渉のチャンスが探されている。目下、鋭意日程の作成に取り組んでいる次第だ」
— 米国務省から連絡はあったか。
「現時点では私は知らない。しかし、両大臣の日程さえあれば、確実に会うだろうと考えている。ラヴロフ外相とケリー氏はたぶん、両国関係史上最も頻繁に会っている。両外相の会談は早くから、単に儀礼的、象徴的なものではなくなり、きわめて実務的なものになっている。世界の動向に強い影響力をもつ2つの大国の代表者の会談はこうでなければならない、というものに。会談は建設的なものだ。両国関係が非常に複雑だった時代にあっても、なお建設的だった。階段は常に問題解決を目指している。我々にはどうしようもない理由で両国関係が悪化したときにも、ラヴロフ外相-ケリー長官というチャンネルがとぎれることはなかった。米国の同僚たちをしかるべく評価してやらねばならない。彼らは、こうした会談と対話に、多くの国際問題の解決がかかっているということを理解し、非常に責任感をもってこうした会談に取り組んでいるのだ」