悲観論者たちは、今年9月15-28日の間に小惑星がプエルトリコ近くの海に落下すると予測している。小惑星が落下した場合、極めて強い高波が押し寄せ、アフリカ、米国、メキシコ、また中米ならびに南米の沿岸部が破壊されるという。
NASAの職員は、「これはSNSで広まった噂だ。今度は事実をお伝えする。小惑星あるいは別の天体が指摘されているこの時期に地球に衝突するといういかなる科学的根拠も、さらには兆候もない」と発表した。
NASAの地球周回軌道観測プログラムに参加している学者たちは、現在知られている潜在的に危険な全ての小惑星が、今後100年間で地球に衝突するごくわずかな可能性を持っていると指摘している。
天文学者たちは、インターネット上で『小惑星落下の可能性』に関する根拠のないパニックが始まったのが、今年だけでも1回以上あったことを確認している。
今年は、小惑星2004 BL86と2014 YB35が地球の近くを通過することに関連して不安が高まった。しかしこれらの小惑星は、NASAの予測どおり、地球のそばを通過し、地球にいかなる影響も与えなかった。