非常に高性能な顕微鏡でアルツハイマー病のマウスの脳を観察したところ、栄養不足で衰弱した脳細胞は病気の結果として細胞内に蓄積した悪性タンパク質を処理できず、病院はますます進行し、ますます手に負えないものとなっていった。
これまでは、アルツハイマー病は多量のカロリーを消費したほうが速く進行する、と考えられていた。しかし今回の研究で、過度なダイエットによっても全く同じ結果が出ることが立証された。「病気の進行を止めるためには、バランスのとれた食事が必要だ」と医科歯科大の岡澤均教授。
アルツハイマー病は中枢神経系の変性疾患で、記憶が失われ、近親者を識別できず、外界との接触が途切れてしまう病気。