科学雑誌「ポピュラー・サイエンス」にはインディアナ・メディカル・スクールでの実験結果が掲載された。研究者が精神病の診療所をベースに精神病に苦しむ患者217人の血液を調べたところ、37人の血液から特殊な生物学的マーカーが検出された。これらの患者をさらに調べたところ、いずれも自殺未遂の経験者だったことが判明した。実験結果をさらに確証付けるため、研究者らは地元警察へ問い合わせ、自殺者26体の血液を集めたところ、やはり自殺未遂の精神病患者と同様、血液に特殊な変化が見られた。
血液分析で自殺を図ろうとする意図が見抜ける確率は92%。現在、研究者らは、病院での血液総合検査の際に平行して自殺傾向を調べるテストが行われるよう、実験分析プロセスの簡略化に取り組んでいる。こうした実践によって自殺の統計値を著しく下げることができるようになる。