ドイツの化学研究所 中東危機は地域の環境を改善した

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学者達は、中東での紛争おけるプラス面を発見した。彼らは「この地域の環境が改善された」と見ている。新聞「The New York Times.」が報じた。

学者らが、人工衛星から得られたデータを用いて、戦争や騒乱が起きたり、経済危機に見舞われた大都市の環境状況を調査したところ、大気中の有害物質の含有量が低下している事、具体的には二酸化窒素の量が減っている事が分かり、注目している。

ドイツのマックス・プランク学術振興協会化学研究所のジョイス・レリヴェルド研究員は、次のように述べている-

「各国にはそれぞれの歴史がある。例えば、イラクでの戦争後、大気の汚染濃度は若干増加したが、テロリスト・グループ『IS』が腰を据えるようになってからは、急激に低下した。シリアの首都ダマスカスや北部の主要都市アレッポでは、2011年3月の内戦開始以降、大気の『浄化』が始まった。レバノンの首都ベイルートやリビアの首都トリポリでは、あべこべに、シリア難民の流入後、二酸化窒素の割合が増加した。

また同時に、イランでの大気中における汚染物質の低下が、2010年の4度目の制裁導入の後、始まった事も指摘しておきたい。」

二酸化窒素(NO2)は、赤褐色をした有毒ガスで、化学工場における燃焼の結果形成される。

 

 

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