朝鮮半島は20日、情勢が悪化した。この日韓国は、北朝鮮が韓国を砲撃した、と発表した。その1時間後、韓国側が、先に砲弾が発射されたと思しい方角に、およそ30発の「対抗」射撃を行った。北朝鮮は「南は理由もなく撃ってきた」とこれを非難。南北が互いに互いの「挑発行為」を責め、復讐を宣言する事態となった。
韓国国防省のキム・ミンソク報道官はソウルにおける会見で、情勢悪化にともない、韓国と米国は「米国の戦略爆撃機の一時配備」を検討中だと述べた。
この会見では明言されなかったが、聯合通信の取材に対し、国防省内のある人物は、予想される兵器として、B52爆撃機や、横須賀基地の原子力潜水艦を挙げている。
これら兵器は韓国で開催中の米韓軍事演習「ウルチ―フリーダム・ガーディアン―2015」に投入されると見られる。かつて北朝鮮はB52や「ジョージ・ワシントン」潜水艦の配備に極めて神経質な反応を示したことがある。
昨日の報道では、北朝鮮は軍事境界線の全線で戦力を強化しており、保有する77隻の潜水艦の大部分が進水した。米国の軍事プレゼンス強化の背景にはこうしたことがある。