ロリク副知事は「立体パノラマは、全くユニークなプロジェクトだ」と指摘し「パノラマの基本となるのは、大祖国戦争中の戦闘エピソードの再現で、照明や特殊音響効果装置が使われる」と述べ、次のように続けたー
「第二次世界大戦末期のエピソードの一つ、戦争の最後の地であるシュムシュ島への空挺部隊の上陸作戦の再現が、パノラマの基本部分だ。このパノラマを見ることで、1945年8月の戦闘の様子を知ることができる。そこでは要塞や塹壕、敵の攻撃ポイント、武器・兵器、ソ連及び日本兵の姿、戦争時独特のアイテムなどが立体的に再現される。
また訪れる人達は、砲弾により爆破された避難壕の中を見学できるし、破壊された日本の戦車を間近に見ることもできる。実際、大変興味深いものだ。」
沿海地方への訪問者や地元住民は、極東連邦大学で2ヶ月間、この立体パノラマを見学可能だ。
なお現時点で、戦勝70周年事業の枠内で、二つのパノラマ展示品が作られている。一つは、ロシア初の立体パノラマである「突破口」で、2014年レニングラード州で作られ、もう一つは今年サンクトペテルブルグで「ベルリンの戦い。旗手の偉業」が作られた。