工場建設地探しは2014年末から開始されていたものの、ルーブルの切り下げが生じたことから、プロジェクトは一時凍結されていた。コメルサント紙が自動車市場の消息筋からの情報を引用して報じた。
コメルサント紙は、現代-起亜が予定地として狙っているのはチェルケスクにありChery, Lifan, Geelyを製造するロシアの自動車メーカーDerwaysの工場か、ロシア南部のタガンログに工場を持つ「タガンログ自動車工場(TAGAZ)」、またはサンクト・ペテルブルグにあるGMの工場のいずれかと断言している。
現在、現代-起亜が組み立てを行なっているのはペテルブルグの「ヒュンで・モートル・マニファクトゥリング・ルス」工場とカリーニングラードにある「アフトトル」工場の2箇所。現代-起亜のロシアでの売り上げは今年縮小しているものの、それでも縮小幅は市場平均値よりは小さい。
ビジネス新聞のRKBは、現代―起亜最大のディーラーの「ファヴォリット・モトルス」のウラジーミル・ポポフ社長の発言を引用し、韓国人らが生産拡大をあきらめないのは「心底、長期の構えで」進出したからだと伝えている。ポポフ社長は、工場開設案への復帰はルーブルのレートと「外交政策が全体として」安定した時期をみてのことになると予測している。ロシア製の現代-起亜車は輸出にも仕向けられる。現代―起亜は先日、ソラリス4000台のエジプト、リビア向け輸出を宣言したばかり。