AP通信の調べによると、米連邦捜査局は2014年、AP通信の報道を引用したと騙り、ワシントン州で15歳の少年が学校の爆破未遂容疑で逮捕というニュースをネットワークリンクに流した。このリンクのおかげで連邦捜査局はスパイ・セイフティープログラムによって容疑者のコンピューターをウィルスに感染させることに成功している。
「連邦捜査局は信用を勝ち得たAP通信の名を違法に利用したうえ、その信頼が極端に損なわれかねない状況を作り出した。」AP通信は自社の法律顧問のカレン・カイザー氏が2014年、当時のエリック・ホルダー検事総長に当てた書簡を引用して報じた。
AP通信のカイザー法律顧問は、たとえこの偽のニュースがたった一人の容疑者のために作られたものであったとしても、容疑者がこれをソーシャルネットで普及させた場合、ニュースは容易に広範な社会に広がりかねないと指摘している。