実験は午前4時(モスクワ時)開始した。
チームは宇宙生物学者(フランス)、物理学者(ドイツ)、パイロット、エンジニア、建築家、医師、土壌学者(すべて米国)で構成されている。各人にベッドルーム兼仕事場が与えられ、食料としては粉末チーズやツナなどの缶詰が用意されている。外界との通信はインターネット経由で行われるが、アクセスは制限される。
実験の目的は、密閉空間にともなう乗員間の争いや、新鮮な空気、水、食料の不足といった問題を回避すること。
実験チーフ、キム・ビンステッド氏がAFPに語ったところでは、これは第4次の火星生活シミュレーションであり、これまでの実験は120万ドルで済んでいる。「非常に安い経費だ」。現時点でもう3度実験を行えるだけの助成金が得られているという。
ガーディアン紙によれば、NASAはこれから8ヶ月の間に火星に無人探査機を打ち上げる可能性がある。有人探査は1〜3年後にも始まる見込みという。