これまでの報道では、ドミニカでは熱帯性低気圧「エリカ」により最低でも35人が死亡、数人が行方不明になっている。こうした一方で政権側の発表では死者は20人とされている。
島の約8割の地域で電気、給水がストップしているほか、主要な空港も洪水で閉鎖している。政権の発表ではこのストームによる甚大な被害を受け、国の発展状況は20年前に逆戻りしている。
熱帯性低気圧により少なくとも823棟の家屋が被害をうけ、そのうち3棟は全壊状態。被災者の数については詳細は伝えられていないが、ストームの警戒レベルは最高の「赤」に達した。
同国の非常事態作戦センターのフアン・マヌエリ・メンデス所長の発表では、ストームは首都サント・ドミンゴ市の南西155キロの地点を通過し、これにより街路樹が倒れたほか、電話線、送電線が切られている。