彼は、まず「ソユズムリトフィリム(ソ連アニメ同盟)」の作品の作者、演出家として栄光を勝ち得た。彼の尽力により「ワニのゲーナ」「真紅の花」「雪の女王」「黄金の羊」などといったソ連アニメの傑作が作られた。なお彼は、日本でも人気のチェブラーシカのキャラクターの作者でもある。
1969年アニメ「ワニのゲーナ」が作られた。この作品の登場人物達のキャラクター、ゲーナやシャパクリャーク、チェブラーシカはシュヴァルツマン氏が考えたもので、それぞれの人形は彼のエスキースをもとに作られた。
中でも可愛らしく愉快なチェブラーシカは、一躍人気者となり、その後2004年のオリンピックでは、ロシア・ナショナルチームの公式マスコットにもなった。
© Sputnik / Vladimir Rodionovチェブラーシカのキャラクターの作者シェヴァルツマン
チェブラーシカのキャラクターの作者シェヴァルツマン
© Sputnik / Vladimir Rodionov
そして日本でも、チェブラーシカは幅広い人気を得、映画(2010年公開)も制作された。それは、ロシア版人形アニメ『こんにちはチェブラーシカ』(ワニのゲーナ) のリメイク版と完全新作版『チェブラーシカとサーカス』・『シャバクリャクの相談所』2話を併わせた、合計3つのエピソードで構成されている。なお日本のSP International社は、2023年までチェブラーシカに関するアニメフィルムの興行権をロシア側から得ている。