中国商務省、露政権の極東政策は投資家に魅力満載

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ロシア政府は極東ロシア優先的社会経済発展区域(TOR)を確定。現段階では領域は5つで、ハバロフスク地方の「ハバロフスク」と「コムソモリスク」、沿海地方の「ナデェージンスカヤ」、アムール州の「プリアムールスカヤ」、「ベロゴルスク」となっている。

外国人投資家にとって野心的かつ重要なものと、このロシア政権の決定を評価したのは中国商務省東欧中央アジア課のリン・ツジン課長。リン家長はTORプロジェクトについてコメントしたなかで、中国では貿易および投資にとっての短期的、長期的効果が期待されていると語った。リン家長は特に、ウラジオストク港に自由ゾーンが出来ることの重要性を強調した。この自由ゾーンは沿海地方の領域の半分以上をカバーするもの。課長は、現在両国間で港のインフラにおける協力拡大について真剣な交渉が行なわれていることを明らかにした。

こうした一方で2015年7ヶ月間のロシア経済における中国の直接投資額は20%も縮小した。リン課長はこれについてのラジオ「スプートニク」からの問いに答えたなかで、中国人投資家が危ぶむ2つの主たる要因について自らの見解を述べている。ひとつはロシア経済の悪化状況ともうひとつはルーブルの下落とそのレートの大きな変動性。課長は、これは中国製品の対露輸出にも反映されているとして、今年上半期で輸出は336%落ち込んだことを指摘した。ところがリン課長はそれでもすべてがそんなに悪いわけではないとして、次のように語っている。

「ロシア実体経済における中国の直接投資は縮小しているものの、ポートフォリオ投資額は伸びている。このためロシアにおける中国ビジネスの投資積極性が落ちたとはいえない。ただ投資家は経済の困難さを念頭に入れ、ロシア経済への新たな投資方法を選んでいるのだ。」

中国資本のロシアTOR投資を見込んだ合意が数件、9月3-5日にウラジオストクで開かれる東方経済フォーラムの枠内で調印が予定されている。中でも中国のJiangsu Baoli International Investment Co., Ltd.社とZhou Dehong社はロシア極東発展省との間にTOR「コムソモリスク」に航空機の部材を作る産業パークを創設する合意を結んだ。東方経済フォーラムでは都市建設やインフラ創設から林業、農業まで様々な経済部門における合計250を越えるプロジェクトが提案され、このほか産業テクノパークの創設案も提出される。

アレクサンドル・ガルシキンロシア極東発展相の情報によれば、東方経済フォーラムには世界24カ国から4000社を超える参加がある。しかも実際、参加応募数はあまりに多く、可能な枠を実に4倍も超えていた。最も重要な参加者は中国、日本、韓国、シンガポール、マレーシアで、中国国務院の汪洋(おう よう)副総理、カンボジアのソク・アン副首相、韓国のユン・サンチジク貿易産業エネルギー相、ホン・ヨンヒェ統一相、北朝鮮のリ・リョンナム対外貿易相、ベトナムのブ・ヒュイホアン産業貿易相が出席する。

 

 

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