ソーンツェフ社長は、次のように述べた-
「我々は設計技師との間で、期限を『左へ』動かす、つまり新型宇宙船実験機第一号の製造と準備期間を短縮する事で合意に達した。我々は2021年に最初の打上げをするとし、それに同意していたが、我々は今、自分達に、2019年に最初の飛行見本をつくるという課題を提起している。私は、すべて上手くいくだろうと思う。」
先に「エネルギヤ」のソーンツェフ社長が「МАКС-2015,」で述べたところでは、同社が製造する新しい世代の有人宇宙船は、月や軌道上に飛行士や貨物を運ぶために使用される。
ソーンツェフ社長は、さらに次のように伝えている-
「我が社が製造する宇宙船は、複数使用型で、少なくとも10回の飛行を目的としたものだ。この宇宙船製造のために、最新テクノロジーが用いられる。そのうちのいくつかは、これまでの宇宙飛行学において類を見ないものだ。
現在使われている三人乗りの『ソユーズ』と違って、新しい宇宙船は、4人乗りだ。それ以外に、キャビンの広さは18立方メートルで、7立方メートルの『ソユーズ』よりずっと大きい。また30昼夜の自動操縦も可能だ。
なお新宇宙船の全長は6,1メートル、降下の際の最小負担過重は3gである。また国際宇宙ステーションへ飛行する際の新しい宇宙船の総重量は、14,4トンで、月へ飛行する場合は、19トンとなる。地球帰還装置の重量は、9トンだ。月に向け出発する場合、軌道上に宇宙船を運ぶため、大型運搬用ロケット『アンガラ-A5B』が用いられる予定だ。」