共通の勝利を分割することは出来ない

© Sputnik / Evgeny Biyatov大祖国戦争の退役軍人
大祖国戦争の退役軍人 - Sputnik 日本
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大祖国戦争におけるソ連人の偉業に敬意を払うロシアは、ファシズムと軍国主義に対する勝利に果たした同盟諸国の貢献を高く評価している。14年間にわたり日本の侵略に抵抗し、ソ連とともに第二次世界大戦において最大の犠牲を払った中国も例外ではない。戦争中の両国間の協力、ならびに平和の時代における相互支援の必要性について、中国の退役軍人たちが「スプートニク」のインタビューに応じ、語ってくれた。抗日戦争勝利70周年記念式典を前に今回の会談を組織したのは北京抗日戦争博物館である。

ジャオ・ジュンクン氏(78)は「連隊の息子」を自称する。日本の占領中に幼くして孤立した少年は、中国の北東部で活動するゲリラグループで育てられた。最初の記憶は日本人に対する恐怖と飢餓感であるという。彼のゲリラ部隊が日本の迫害を逃れてソ連に逃れたとき、はじめて満腹になるまで食べることができた。「そんなロシアと中国がそろって戦勝70周年を祝うのは正しいことだ。これは我々の共通の勝利であり、分割することなどできない」とジャオ・ジュンクン氏は語っている。

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ドイツのドキュメンタリー製作者:ナチスはソ連の捕虜を実験台にして核兵器開発を行っていた
「欧州戦線ではソ連の対ナチスドイツ解放戦がメインの舞台となったように、東部戦線では中国人民の日本占領軍との戦いが主戦場となったのだ。この2つの戦いが第二次世界大戦の趨勢を決めた。ソ連は一番大変なときに中国を助けに来てくれた。装備を送ってくれ、志願兵を送ってくれた。中国解放のために戦って、多くが英雄的に命を落とした。かわって中国もソ連を助けた。ジューコフ元帥によれば、中国の頑強な抵抗が日本軍の手足をしばったからこそ、東からのソ連への侵攻が予防されたのである。2015年、世界は2つの記念すべき日を祝う。ナチスドイツに対する勝利を祝う5月9日と、軍国主義日本に対する勝利を祝う9月3日だ。中露にとって、これら日付が共通の祝日となっていることは象徴的だ。2つの偉大な国家が両国民の発展と世界平和の名のもとに永遠にともにあることは、運命によって定められているのだ」

ジャン・ジョヤ氏はソ連生まれ。1941-1945年の間、ハバロフスク近郊に東北人民解放軍第3陸戦隊と呼ばれる部隊が駐屯した。その司令官はジャン・ジョヤ氏の父、リ・ジャオリン将軍だった。しかし父のことは覚えていない、という。若くして命を失ったからだ。この抗日戦争における伝説的な英雄は、ハルビン中心部のジャオリン公園に埋葬された。ジャン・ジョヤ氏は日本敗戦の7か月前に生まれた。「ロシアの記念メダル『大祖国戦争戦勝70年』を貰った中国の退役軍人の中で私は一番若いほうでしょう」と同氏。すべての退役軍人にとって、このメダルは大いなる栄誉だという。中国人が尊敬するプーチン大統領の署名入りの証明書があるのであればなおさらだ、とジャン・ジョヤ氏。

ウラジオストクでソ連、日本軍の最後の戦いが再現劇 - Sputnik 日本
ウラジオストクでソ連、日本軍の最後の戦いが再現劇
「老いも若きも皆、プーチン大統領を尊敬している。中国では彼のことは、仕事の男、本物の男と言われている。プーチン大統領と習近平国家主席は多くの点で性格が似ている、と誰もが言う。今後も両指導者が肩を並べて歩んでくれるなら、世界には秩序と正義がもたらされるだろう」

ロシアのプーチン大統領は習近平国家主席の招きに応じ、抗日戦争勝利・第二次世界大戦終結70年の記念式典に参加する。9月3日に北京で行われるパレードでは、5月9日のモスクワにおけるそれと同様、両指導者が隣合って立つ。なぜならこれは、ロシアと中国、共通の祝い事なのだから。これは共通の勝利なのである。それを奪うことは何人にもできない。

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