日本のEVもロシアのガススタンドで充電がもうすぐ可能に

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メドヴェージェフ首相はロシア国内のガソリンスタンドに電気エンジン搭載車用(EV)の充電装置を設置する政令に調印した。8月31日、内閣報道部が明らかにした。それだけではない。こうしたスタンドの要求には道路上の施設でEVに最低限必要なサービスが含められることになった。

政府は、これはロシアにおける電気エコカーの普及に刺激を与えるものともくろんでいる。「ロスセチ」社のロマン・ベルドニコフ第1副代表取締役、技術政策担当はこの決定を非常に前向きに評価した。「ロスセチ」社は2013年から全国電気自動車インフラ発展プログラムの実現化を行っている。ベルドニコフ氏は次のように語っている。

「これは消費者のための決定だ。車の所有者はガソリンスタンドでの給油に慣れている。だから一般のガソリンスタンドで電気自動車が充電できるというのはドライバーの行動習慣のアルゴリズムにかなっており、充電インフラとは手の届くものだという感覚を生み出し、ドライバーたちには活動を多角化する可能性を与えるものだ。

国際的な経験から見ても、一般のガソリンスタンドにEVの充電スタンドを設けたほうが効率的であることはわかる。15分と短時間で充電が可能なEVは特にそうだ。

ロシア人ドライバーにもガソリンスタンドは肯定的な評価を集めている。なぜなら将来の興味深い投資先になりうるからだ。ガソリンスタンドはその活動を多角化することが可能であり、長期的なビジネス発展プランを立てることが出来る。

こうしたスピーディーな充電スタンドは第1にモスクワから伸びる幹線道沿いや、モスクワから離れた郊外のガソリンスタンドに設置が求められるだろう。このため、このファクターはロシアの電化交通手段の発展に前向きな役割を演じるはずだと考えている。」

現在、ロシアにおける電化交通手段は主に、比較的短距離の運輸二十時する企業が利用している。民間の消費者はEVには多少の警戒感を持っている。そうした警戒感はひとつには充電スタンドが十分に発達していないことと関連している。これについてベルドニコフ氏はさらに次のように語っている。

「ロシア人の間にはまだEVはロシアには向いていないという先入観があるのは確かだ。寒いときにはEVはすぐにバッテリーが落ちるだろうとか、充電スタンドを見つけるのは難しいだろうというものだ。

エコロジーに対する意識は哲学的な問題だ。だが、EVの普及に歯止めをかけているのはガソリン式のエンジンに慣れた消費者の習慣であり、EVの可能性について十分な知識が行き届いていないことにある。このためには宣伝を使わねばならない。

この種の交通手段は簡易な商業輸送を利用する会社、たとえば郵便局とかクリエに適しているが、さらにタクシーもEV利用に切り替えた場合、特恵が得られるようにすると増えてくるだろう。」

ロシアにおけるEV普及活動に最も積極的にあたっているのは三菱自動車だ。三菱自動車は電気エンジンだけでなくハイブリッドカーも提供している。三菱の小型電気自動車「三菱 i-MiEV」は主に企業に購入されているのに対し、スタイリッシュでパワーの高いハイブリッドカーは民間ドライバーに人気が高い。

EVの開発にはロシアの自動車会社「アフトVAZ」もあたっている。新世代カーの El Ladaは今年、2015年に発表の予定。環境性の高さ、低い騒音などEV独自の優位性がロシアの消費者にどう評価されるか。このためにはあとは消費刺激策だけが必要なのだが、これにはある種の特恵が功を奏すだろう。例えば無料で駐車が可能などの策は最低限必要だ。この無料駐車権、モスクワではすでに実施されている。

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