ワシントン大学での禁止用語には「有色人種」、「違法者」、「不法移民」が入った。同大学当局はこれらの単語が「権利を損ね、憎悪を招く」としている。「不法移民」は「未登録の移民」に置き換えられた。全員ではないものの、多くの教授がこうした用語を授業で使った生徒に対して、評価を下げると明言している。インディペンデント紙が報じた。
「女性とポピュラーカルチャー」の講義を行っているセレナ・レスター・ブレイクス教授は、人種、ホモフォビア(同性愛者への嫌悪)、トランスフォビア(性同一障害などへの嫌悪)、外国人嫌悪、階層差別などの差別表現を教室やテスト、レポートで使用するのはご法度と明言。またブレイクス教授は、「男性」「女性」という言葉も禁じている。
ワシントン大学当局は学生らに対し、ジェンダー・ニュートラルな代名詞を使うよう指導した。米国ではこれまでにもカリフォルニア大学、テネシー大学で学生に対し同様の勧告がなされている。これをうけ、教師陣には学生らを呼ぶ際にどういった代名詞を使ったほうがいいか、前もってたずねることが義務付けられた。