調査対象は元島民と、諸島が1945年8月にソ連軍に占拠されてから生まれたその子孫たち。諸島がいつか日本に還ってくることを「信じる」人はわずか14%、「信じない」人は49%だった。
ソ連軍が来るまで諸島には1万7000人が住んでいた。千島列島・歯舞群島元島民連合によれば、現在存命なのは6388人。この人々と、さらに1317人の子孫にアンケートが送られ、404人がこれに回答した。つまり、3人に1人以下だ。
諸島をめぐる交渉は「あまりうまく行っていない」と見る人は49%、「全く進んでいない」は40%。
交渉が前進していると見る人は7%。
なお、24年前におこなわれた同様の調査では、諸島が日本に還ってくると思う人は59%に上っていた。「還ってこない」はわずか16%だった。