以下、スィダウイ所長の見解を、皆さんに御紹介する。
「私は実際、平和な一般市民を装った『イラク・シリア・イスラム国』のテロリストの写真をフェイスブックで何枚か見た。テロリストらが、移民達の中に流入している事は、全くもってあり得る。
シリアの悲劇は今も続いている。西側のマスコミは、まさに『イラク・シリア・イスラム国』がこの難民大量流出というドラマ全体の裏にいる事について、ほとんど口にしない。シリアがああした状況になってしまったことについての罪は、世界中から集まったテロリスト達にあるからだ。
今のとこを私達は、テロリストに対する総力戦が行われているとは見ていない。シリアにおけるテロリストらは、長い間、反アサドの戦いのためにのみ用いられてきたが、今日彼らは突然我々の脅威となり始め、我々は彼らと戦いを始めている。私の考えでは、テロリストに対する戦争は、グローバルなものでなくてはならない。彼らを何かの政治的目的に使ったりせず、総力戦で取り組むべきものだ。テロリストらとゲームをしてはならない。もし我々がテロに目をつぶり、彼らに資金援助する者達を黙認するならば、テロの矛先は、いつか我々に向かう。
『イラク・シリア・イスラム国』の眠れる細胞は、その中心から遠く離れたところにも存在している。彼らは、そのセンターと直接コンタクトを持ってはいないが、彼らに従属している。チュニジアでの悲劇が、まさにそれだった。『イラク・シリア・イスラム国』の秘密メンバーであるホテルの従業員が、保養中の宿泊客40人以上を銃殺した。彼らは、武器取扱いの訓練を受けている。そうした眠れる細胞は、テロ実施が求められれば、目覚め行動する可能性があるのだ。」