「現在シリアに対しては小型武器、グレネードランチャー、装甲兵員輸送車BTR-82A、軍用トラック「ウラル」、および現地の戦闘行為とシリア軍の兵員輸送に必要なその他の武器が供給されており、間もなく供給は終わる」とのこと。
供給は部分的に、防空システムS-300PMU-2を購入するための前金として先にシリアがロシアに支払っていた資金によって実現されている。同兵器はイスラエルとの協議により、シリアへの供給が見送られていた。
ロシアが供給する装備によって、シリアはイスラム国との戦いを有効に進められるようになる、と期待されている。
ロシア外務省のマリヤ・ザハロワ報道官によれば、シリアにはロシア人の軍事顧問が派遣されており、ロシア産兵器の使い方を現地の軍人に指導することになっている。ロシアは国際法と二国間合意に基づき多年にわたりシリアに兵器を供給しており、これら兵器は飽くまで地域の脅威に立ち向かうためのものである、と外務省報道官。
ロシアはこれまで度々、イスラム国との戦いについては、国際有志空軍連合は国連安保理の指導のもとでシリア政府と協力するべきだ、と主張している。ロシア外務省によれば、ロシア政府は「テロとの戦いを総合的に実施するためにはシリアとの協力が必要だ」との立場である。