AFPによれば、先に米国は豪州に参加を要請していた。豪州のアボット首相は、「イスラム国はイラクだけでなく隣のシリアでも叩く必要がある」と述べている。
首相は対テロ作戦がいつまで続くか明示できなかった。「軍は効果的に、かつプロフェッショナルに職務を遂行する。それが終結したとき、彼らは家に帰れる」と首相。木曜、パプアニューギニアの記者会見での発言。
今日、豪州のケヴィン・アンドリュース国防相は、作戦への参加は3年続く可能性がある、との見方を示した。
「2-3年だろう。正確にはわからないが、数年続くだろうとは思う」と大臣。Australian Financial Reviewが伝えた。
イスラム国は世界の安全保障に対する最大の脅威となっている。この3年でイラクとシリアの広大な土地を制圧、リビアなど北アフリカ諸国にも勢力を広げようとしている。一部のデータによれば、イスラム国が制圧した土地は9万平方kmに及んでいる。イスラム国はこの土地の上に、独自の法と執行機関をもつ「カリフ国」を樹立したと宣言している。イスラム国戦士の数は5万とも20万とも言われる。
対イスラム国統一戦線といったものは存在しない。シリアおよびイラクの政府軍と米国率いる有志空軍連合(現時点では空爆のみ)、クルド、リビア、イラクのシーア派蜂起軍がばらばらに戦っている。軍事作戦により市民数十万人が死亡し、数百万人が難民になっている。