9月9日、欧州委員会のジャン・クロード・ユンカー代表は、今年のはじめから数えてシリアやリビアなどの中東・アフリカ諸国からEUに50万人の難民が押し寄せた。うち20万がギリシャ、15万がハンガリー、12万がイタリアにいる。欧州委員会によれば、現在の移民危機は第二次世界大戦以後最大のものである。
2011年5月、シリアで軍事紛争が勃発し、国連の推計では、これまでに22万人が亡くなっている。政府軍は武装勢力と戦っている。後者のなかで最も活動が盛んなのが「イスラム国」と「ジェブハト・アン・ヌスラ」である。