米国で行われた世論調査では、65%の回答者が9.11テロに対する通説に直接的な疑義を呈した

© AFP 2023 / Alexandre Fuchs米国の国際テロリズム撲滅十字軍は何をもたらしたか
米国の国際テロリズム撲滅十字軍は何をもたらしたか - Sputnik 日本
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昨9月11日、ニューヨークの世界貿易センターのツインタワーが倒壊し、米国防総省本部も一部損傷して、多数が犠牲となった悲劇が、今年も追想された。

これが悲劇であることそのものに疑義はない。WTCだけで3000人が死亡したのだ。

しかし、WTCやペンタゴンに突入したのがイスラム過激派にハイジャックされた飛行機であるとの通説に疑義を呈するメディア報道が相次いでいる。

ロシアのインターネットサイト「パトリオット」に「<9.11の悲劇>の真相-米政府のアキレス腱」と題する記事が掲載された。http://patriot-su-rf.ru/blog/43661789373/Pravda-o-«tragedii-9.11»---ahillesova-pyata-Vashingtona?utm_campaign=transit&utm_source=main&utm_medium=page_0&domain=mirtesen.ru&paid=1&pad=1&mid=A6536D5A39F97A92CBCE05C291862D0

それによれば、米国で行われた世論調査では、匿名を条件に、65%の回答者が9.11テロに対する通説に直接的な疑義を呈した。

例の悲劇には、次のような、健全な理性と物理法則に明白に矛盾する諸条件があった。

・「テロリストらにハイジャックされた」飛行機の突入で引き起こされたWTC上階の火災が頑健な建物全体 を倒壊させることは出来ない

・ボーイングがもたらしうる損傷と現実にペンタゴンが受けた損傷が一致していないこと、現場からエンジンなどの飛行機の残骸が見つかっていないこと

・ホワイトハウスに向けて飛行中だったといわれる第3のボーイング機の墜落現場とされる場所で、航空機が地面に墜落したことを示す証拠がない。遺体もなく、10km圏内に飛行機の残骸が見当たらないことから、同機は高高度の空中で破壊されたと見られる

この記事により、読者の思考は、「2001年9月11日の出来事は、米国がフィリピン、キューバ、プエルトリコを相手に最初の帝国主義戦争を開始する発端となった、1898年2月15日の戦艦「メイン」の爆発事故と同列のものなのではないか」という考えに導かれる。他にも、日本による真珠湾攻撃を米ルーズヴェルト政権は関知しながら予防しなかった。トンキン湾事件は1964年にベトナム戦争を始めるきっかけとなった。これらの事が連想される。

WTCとペンタゴンは、中東に侵略する口実のために、米国が自作自演した出来事だった。などと考えるのは、非倫理的な人間の、錯乱した空想だ。

しかし、たとえWTCを破壊したのが悪いイスラム教テロリストであり、米国民の怒りが正当なものだとしても、米国の対テロ「十字軍」は、世界に何をもたらしたというのか。数十万人が死んだ。アフガニスタン、イラク、シリア、リビアでは数百万人が死んだ。地獄の釜の蓋があき、まずはタリバン、次いで「イスラム国」が跳梁しだした。中東からの難民が欧州に押し寄せた。

加えて、2014年冬、ウクライナで米国とEUの支援を受けた泥棒とナショナリストの政権が出来ると、EUとロシアの経済統合(プーチン大統領はリスボンからウラジオストクまでを含む経済連合を構想した)という可能性は閉ざされてしまった。そして反ロシア制裁は欧州経済を痛打している。

欧州は苦しみ、弱まっている。

米国……米国は利益を上げた。なんといっても欧州は、米国の同盟者であるだけでなく、経済的なライバルでもあるのだから。その欧州がライバルとして弱まり、より従順な同盟者になっている。

いいえ。何とおっしゃろうとも、9.11の悲劇は米国人自身が起こしたのだという錯乱した、かつ非倫理的な説には、一抹の真理があるのです。神よお許しください。

アンドレイ・イワノフ

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