チームはスーパースローカメラを携え、アリゾナ州スコッツデイルにあるテーザー銃製造会社の本社を訪れた。そこでTaser X26という、最も人気の製品を借り受け、生物がその電撃を浴びたらどうなるかをスローモーション(毎秒28500フレーム)で記録した。
銃が発射されるとピンクと黄色の紙吹雪が飛び散る。これら紙吹雪は番号をつけられており、現場で警官が発砲したかどうか確認できる。
ダン・ハーフェン氏が志願スタントマンとなり、標的となった。The Slow Mo Guysが使用するスーパースローカメラを製造するPhantom社の職員だ。
電極が皮膚を破ると、ダン氏の筋肉が急速に収縮する。Taser X26の50000ボルトという高電圧が体を走るのだ。「永遠に続くかと思われる、非常に長い5秒間だった」と実験後、ダン氏は語った。
TaserX26は圧縮窒素により、秒速55メートルの速度で、5メートルの距離で2つの小さな電極を撃ち出す。同社のウェブサイトによると、電極は絶縁電線でテーザーに接続されている。メーカーによれば、 26ワットのテーザーがあれば、どんなに巨体の敵でも打ち倒せる。電気が体を駆け巡り、一瞬にして筋肉の制御、バランス、行動能力を失うという。
メーカーによれば、テーザー銃は非殺傷兵器である。しかしながら、米国市民権連盟によれば、警察がテーザーを使用するようになった2001年以来、500人以上がテーザー銃で死亡している。
米国の警察ではテーザー銃の使用が一般的になっている。2000年の7%が、2013年には80%になった。ニューヨークポストによれば、ニューヨーク市警はテーザー銃の購入に 450万ドルを費やしている。
現在テーザー銃はパトロールや特殊部隊にのみ使用が許可されているが、今後はそれ以外の警官にもテーザー銃の使用が訓練されると報じられている。