「どうやらまたバブルが形成されつつあるようだ。というのは株価が2009年からたった6年で3倍にも値上がりしているのに、人々の間では市場の評価への信憑性が落ちている。」
シラー氏は、取引所のボラティリティが拡大したことについて、取引に参加する人の中で憂慮を抱く人がどんどん増え、証券市場での自分の行動を見直す人が多くなった事実を示していると語る。
しかも今週、米国連邦準備制度の金利が引き上げられる可能性があるものの、シラー氏の見解では、これが市場に大きく影響することはない。シラー氏は「私は大きな効果を期待していない。これについてはずいぶん前から言われており、これが起きるだろう事はみんな知っている。これはそんなに大きな事件ではない」と語り、クレジットの価格と株価の間の関係があるという皮肉な兆候は存在していないと付け加えた。
「金利が高いとき、みんな株を売るが、金融世界というのはそんなに単純なものではないことくらい、想像がつくだろう。」