現時点では、中東や北アフリカ諸国から西及び北ヨーロッパを目指す難民達の主な流れは、EUのメンバーではない国々、セルビアやマケドニアを経由してハンガリーへ入っている。しかし15日からハンガリーでは、国境通過のルールを厳しくする国境保護と移民に関する新しい法律が効力を発した。これに関連して、難民の一部が今度は、EUへ入る場所としてハンガリーでなく、隣国のクロアチアを選ぶ可能性が出てきている。
クロアチアのNovaTVは「国境地帯には、多くの地雷が埋められている。警察は当然ながら、そうした場所の通行を許可しないだろう」と伝えている。
そうした事から、クロアチア警察にとっては、ハンガリー・セルビア国境でここ数か月起ったような、大規模な国境線の違法な通過を許さず、それを組織的に行わせる事が、主な任務となる。
クロアチア及び隣国ボスニア-ヘルツェゴヴィナの地雷原は、1990年代のユーゴスラビア崩壊後に起きた軍事紛争の結果残ったものだ。