この部門の長を務めるケイト・ウェブスター氏は、調達と技術及び物流(ロジスティクス)担当国防次官付属国際協力ビューローの責任者だ。
インドは、米国防総省の機構において、そうした独自の部門ができて当然の国である。
今後数か月、インドと米国の軍人及び専門家らは、一連の交渉を行う予定であり、9月にはニューヨークでの国連総会の枠内で、オバマ大統領とインドのモディ首相が会談し、両国の防衛・戦略協力について意見を交換する。
このように米国は、インドとの軍事・技術的協力を拡大し深めるのみならず、インドを、現在アジアに自分達の主導で形成しつつある反中国連合に引き入れたいと期待している。なお日本は、そうした企てにおいて、米国を積極的に手助けしている。日米両国は、中印関係に存在する諸問題を利用しながら、インドを自分達の側に引き込み、共に中国と対抗する側に立ってほしいと願っている。
一方ロシアは、逆に、上海協力機構やBRICSといった枠内での協力を奨励しながら、インドと中国の和解を促している。