津波の跡が見つかったのは青森県東通村(ヒガシドオリムラ)にある砂山の遺跡。発掘作業で研究者らは2つの地層が強い水の流れで運ばれた泥と砂から出来ていることに注目した。層のうち1つは海抜10メートルの場所にあり、およそ2千年前のもので、その上にあるもうひとつの層は推定800年前。
地質学者の評価では、この層を作った津波の高さは11メートルを越すことから、今までにこの地域を襲った大型の自然災害の中で、未だ知られていないものである可能性があるものの、この仮説を確かめるには一連の追加的な調査が必要。
砂山の発掘作業は東通村にある東北電力の原発再開を目的として行なわれていた。