参院特別委員会 野党の抵抗にもかかわらず安保法案を可決

© REUTERS / Yuya Shino参院特別委員会 野党の抵抗にもかかわらず安保法案を可決
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17日、日本の参議院特別委員会で、自衛隊の外国での活動を著しく拡大することなどを盛り込んだ安全保障関連法案の採決が行われ、野党は強く反対したものの、賛成多数で可決された。参議院の特別委員会は、NHKで生中継された。

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野党は、安保関連法案について、武力紛争や武力衝突で自衛隊を用いることを禁止する日本国憲法に違反していると考えており、審議を阻止しようとした。野党は特別委員会の審議開催を妨害しようとし、その後、委員長に対する不信任動議を提出したが、連立与党が過半数を占めているため否決された。

最終的に与党は、代表者たちが委員長の周囲に集まって守るように取り囲むという極端な状況の中で、採決を行うことに成功した。

しかし叫び声やざわめきによって、採決開催の宣言や結果などは、ほとんど聞き取れなかった。

中国外交アカデミー国際関係研究所のシュウ・ユンシェン教授は、スプートニクからのインタビューで、この件に関して次のように語ったー

Q: この法律は東アジアおよびアジア太平洋地域の軍事・政治的状況にどのような影響を及ぼすか?

A: 安保関連新法によってアジア太平洋地域の軍拡競争が促進され、軍事的緊張が高まる恐れがある。これまで日本の自衛隊は海外で軍事行動に参加する権限がなかった。新法はこの権限を自衛隊に付与するものであり、自衛隊はより大きな役割を担えるようになる。

Q: 地域の情勢は不安定になるのか。

A: これでアジア太平洋地域の情勢が不安定化するかどうかは、今後の推移を見守ることにしよう。重要なのは、法律の可決それ自体が地域の安定性を損なっているということだ。

Q: 新法の採択に対する中国のリアクションはどのようなものとなるのか。

A: いうまでもなく中国は安保関連法の採択に反対だ。しかし、そもそもこのことは、日本の国内問題だ。中国はおそらく憂慮の念を示すだろうが、激越な反応というものは無いだろう。中国はいつでも「他国の内政には干渉しない」という原則を堅持してきた。今回のことは飽くまで日本の内政問題に過ぎない。

Q: なぜ日本国民自身が同法に反対しているのか?

A: 理由は色々ある。日本国民が一番心配しているのは、法律が成立してしまうと日本はあることないことにかこつけて、軍事行動への参加や自衛隊の人的増大、現今の通常任務体系の修正を図るのではないか、ということだ。日本国民は戦争が始まることを恐れているのだ。

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