APによれば、これはラヴロフ外相が15日の電話会談でケリー長官に持ちかけた話。ケリー長官によれば、米大統領府、国務省、国防総省は、現在この問題を検討中だという。
ケリー長官によれば、米国としては、ロシアがシリアで何をしているのか、正確に理解したい。ケリー長官によれば、ラヴロフ外相は、ロシアはただ「イスラム国」(ロシアでは活動が禁止されている組織)との戦いを支援したいだけだ、と語っている。
先にケリー長官は、シリアのアサド大統領をロシアが支援することで、かえってシリア紛争はエスカレートしている、との考えを示していた。
この何週間か、マスメディアでは、ロシアの軍人がシリアに入っており、アサド政権による「イスラム国」との戦いを支援している、との報道がなされていた。14日には、ロシアはシリアのラタキヤ市に戦車や砲台を設置し、同市の戦力を強化している、と報じられた。
同日、米国防総省は、シリアにロシアの前線機動基地が作られている、との声明を表した。対してロシア軍参謀本部は16日、シリアに軍事基地を作る計画はないが、「何が起こるかは分からない」とする声明を出した。