ニューヨーク出身のジャーナリスト、レイチェル・ヒルス氏は新著『セックス神話』(The Sex Myth)の中で、性革命のおかげで今や米国人も性生活が安定し、満足のいくものでない場合、気後れし始めていると指摘する。
「我々は新たな恥の時代を生きている。我々に満足を与えてくれるセックスを常時行わない場合、自分たちはどこかおかしいのではないかということになる。この意味でセックスの解放は実際は我々をかえって束縛しているのだ。」ニューヨークタイムズ紙はヒルス氏の新著をこのようにコメントしている。
こうした一方でヒルス氏の見解では、米国人の大半は、実際はそうではないかもしれないにもかかわらず、自分たちの周りの人のほうがセックスの平均回数がかなり多いと考えている。例えば、ヒルス氏は最近の調査例を引いて、カレッジの生徒の8割が同級生はウィークエンドにはかならずセックスをしていると思い込んでいると指摘する。ところが実際には、土日に愛の行為に営んでいるのはわずか5-10%だ。
こうしたデーターは最近、日本で行われた社会調査の結果に類似している。日本での調査では、性的に成熟した成人の半数が定期的な性生活を営んでいないことが明らかにされている。