ムアレム外相は、シリアの衛星TVのインタビューに次のように答えた―
「シリアは、もし必要が生じれば、ロシア連邦軍に対し我々の側に立って戦ってくれるよう要請するだろう。
現在、ロシア軍は、シリア領内での戦闘行動には参加していない。現時点で我々は、ロシア軍との共同作戦は行っていない。シリア当局は、政府との合意なく我が国の領内に存在するいかなる軍隊も、国家主権の侵害とみなす。」
この声明は、オーストリア、英国そしてフランスが、シリア国内の「IS」の陣地を攻撃する用意があるとのマスコミ報道を背景に出された。これに関連してシリア当局は又、国連事務総長あてに書簡を送り、その中で「テロリズムとの戦いという口実によって、国際法違反を正当化することはできない」と指摘した。
さらにシリア外務省は「米国が主導する有志連合は、シリアやイラク領内での『IS』や他の同様のテロ組織に対する戦いにおいて、これまで意味あるいかなる勝利も収めていないばかりでなく、有志連合のおかげで、テロリストらは、自分達の活動をエジプトやリビア、チュニジア、イエメン、クウェートさらにはサウジアラビアまで拡大する事が出来た」と強調している。