「安保環境とロシアの振る舞いを考慮すれば、今ある行動計画を、NATO諸国に対する侵略を念頭に更新する必要があることは明らかだ」と米国防総省高官。
国防総省はNATOの枠内、またNATO外での、有事の際の行動計画を策定中だ。どちらの場合でも、ロシアによるバルト諸国への侵攻というシナリオが想定されている。サイバー攻撃から核攻撃まで、膨大なシミュレーションがなされているという。
Foreign Policyによれば、冷戦後、国防総省は主に中国とテロリズムに注意を割いてきたが、ロシアによるクリミア併合で優先順位が変わった。これは米国防総省の元次官でシンクタンクRAND Corporationの上級アナリスト、デヴィッド・オチマネク氏の見解。