同ウイルスに感染すると、まず高熱と発疹の症状が現れ、その後、皮膚がむけたり、爪が剥がれたりする。
ロシアのチェリャービンスクからトルコにやってきた1歳の男児は、39・5度の高熱が3日間続き、全身に発疹が現れた。男児の両親によると、宿泊先のホテルには約600人の子供が滞在しており、そのうちの2人に1人が病気にかかっている。
なお医師たちは、緊急事態を隠すために、同じ症状を持つ患者に対して異なる診断を下しているという。
男児の母親は次のように語った‐
「ホテルの医療従事者とマネージャー2人は、これがコクサッキーウイルスであることを完全に認めました。検査はアンタルヤでしかできません。私たちは数日前にアンタルヤを訪れました。血液検査hemogram 18 parametereでは、感染していることが分かりましたが、何のウイルスに感染しているのかを明らかにするためには、別の検査を受ける必要がありました。ですが医師は、それがコクサッキーウイルスであることが明確であっため、その検査を受けるよう勧めることはありませんでした」と語った。
現地では、子供も大人も感染しているという。感染者たちは、高熱、喉や足などにできる水泡、発疹を訴えている。
ホテルで休暇を過ごしている人々の大半は、近いうちにも自宅へ戻る。すでに完治した人は危険ではないが、「帰国者」の中には、感染者も含まれている可能性がある。
ウイルスの感染経路は、飛沫感染、接触感染、糞口感染で、髄膜炎、脳炎、心筋炎などの合併症を引き起こす恐れもあるという。