それ以外にハッカーらは、Xcodeプログラムのニセのバージョンにも感染させた。ハッカーらはダウンロードの速さをうたい、マルウエア(悪意のあるソフトウエア)を仕込んだキットをサーバーに投稿した。このニセのXcodeを使用したアプリが感染したとのことだ。
アップルのスポークスマン、クリスチーナ・モナガン氏によれば、アップストアからすでに、ニセのソフトウェアで作られたアプリはすべて削除された。
またモナガン氏は「自分のアプリを再構築する際に、使用されているXcodeのバージョンが正しいかどうかを確認できるように、開発者と作業を続けている」と伝えた。
米サイバーセキュリティー会社パロアルトネットワークスのライアン・オルソン氏によると、感染アプリは30種類以上に及ぶが「感染しても、秘密情報の漏えいはなかった」との事だ。またオルソン氏は「この事件は、アップストアには『穴』が存在し、それを他の悪意あるハッカー達が利用しようとしていることを示すものだ」と指摘している。