ブルームバーグ通信によれば、FRBが決定を下してからこの5日間で、ロシアに投資している巨大フォンドの一つ、Market Vectors Russia ETFの資産が3520万ドル増えた。これは、一週間の増加額としては、今年2015年7月半ば以来最高の数字だ。
これまで投資家達は、自分の資金を、ロシアに投資しているフォンドから、積極的に引き揚げていた。8月末には、そうした資金の額は、一週間で4億3300万ドルと記録的なものになった。ロシアの資産に投資家達が戻ってきたのは「新たにドルが強くなり、それが原油価格の大幅引き下げにつながるのではないか」との投資家達の懸念を、FRBの決定が軽減した事と関連している。
「アルファ・キャビタル」の分析専門家、アンドレイ・シェイク氏は、ブルームバーグ通信の取材に対し「金利が低い事は、ロシアの資産にとっては良い事だ。原油は、リスクを伴う資産であり、それゆえFRBの決定は、ルーブルにとってもロシアにとっても好ましいニュースだ」と述べている。