ベズルコフ氏は次のオレンジ革命は中国の周辺部で、おそらくはミャンマーで起きると予測している。
「中国にとってはミャンマーは、マラッカ海峡を通り石油の直接的源へと続く道だ。そこには戦略的石油パイプラインがある。もちろんのことながら、中国のライバルであろうとなかろうと、2つのことに力を尽くすだろう。第1にはインドを中国に歯向かわせ、なんらかの方法で露中印同盟を組ませないようにすること。これは現実に可能なことだ。第2に中国の隣国らを全員、反中国に仕立て上げる。これはすべて競争の厳格な関心にこたえるものだ。」
露中関係についてベズルコフ氏は、中国は第1にロシアのパートナーである点を強調した。
「ロシアと中国はともにあれば攻撃しがたい。我々はユーラシアというひとつの大きな家に暮らしている。有名な政治学者のブジェジンスキーはユーラシアを最も重要な大陸と呼んだが、今平和とユーラシアの成長が大陸全体の安全を保証しているのであり、我々の国境の安全の担保なのだ。ところが我々のライバルは、米国人も含め、まったく逆の見解を有しており、自分の立場を守るためには分割統治が必要として、実際それを行っている。」
現在の状況についてベズルコフ氏は第1世界対戦の前夜の状況を想起させるもので、世界の再分割が始まっていると語る。
「戦争はいつの時代も持てる手段で行われてきた。ところが今は、情報、経済、技術といった圧力の手段で行われ、第3国を通した作業、内部からの爆破や、民族問題などが使われている。ロシアに反対して始まった戦争は今、中国を相手に行われようとしている。中国市場の急落で使われたプロパガンダはまったく同様のモデルを正確にたどったものだと思う。これは、我々に向けられたプロパガンダとそっくり同じ雛形で作られたものだ。課題は万人を脅かし、中国から手を引かせること。特に欧州に向けて採られた策で、中国はできの悪い、不安定なパートナーで経済は緩慢化しているというところを見せようとしたわけだが、実際はもちろん、これは違う。」ベズルコフ氏は語る。
「ロシアは今進行している政治的、経済的圧力を持ちこたえ、まあ2020年までには政治も変わるだろう。」