ワシントンでの記者会見でケリー長官は、現在の米国の評価ではシリア配備のロシア軍用機は防衛の構図に即していると語っている。
これより前米国はシリアに売られるロシア製兵器の数が拡大することに対し、憂慮の念を表し、特に軍用機は、米国のつかんでいる情報では「イスラム国(IS)」に航空隊が存在しないことからISのテロリストに対して用いられることはできないとの見方を示していた。
これより以前、ロシア外務省のザハロヴァ報道官は、シリアにはロシアの軍事専門家らが派遣されており、現地人に対してロシアから供給される軍事機器の使い方を指導していることを明らかにしていた。
ロシア側は兵器および軍事機器のシリア向け供給については、長年にわたり契約に基づいて行われているものであり、国際法に遵守したものと説明し続けている。また供給されている武器についてはシリア軍がテロの脅威を未然に防ぐことを目的としていると強調している。