プーチン大統領は、ブラジル、インド、中国、南アフリカの4カ国の国民に対して、渡航が短期間(トランジットを含む)であったり、観光目的である場合には、ビザなしで入国する許可を与えることを提案した。
なお、この4カ国以外の国民に対しても、ビザが免除される可能性がある。プーチン大統領の指示の中では国は指定されておらず、対象国のリストは政府が準備する。
ロシアでは、約30か国とのビザ緩和措置が導入されている。2000年から中国の観光グループに対してビザが免除された。またロシア国民は2010年から、滞在期間が30日以内である場合、ブラジルをビザなしで渡航することができるようになり、2014年からは、インド到着時に1ヶ所の空港でビザを取得することができるようになった。
プーチン大統領は、8月17日に開かれた国家評議会の会合後に、ビザ免除について調査するよう指示した。同会合では、観光産業を監督する文化省が、プーチン大統領に、BRICS加盟国以外に、米国、EU加盟国、オーストラリアの国民などに対するビザ免除を提案した。文化省は、ビザを免除することで観光客が30パーセント増加すると考えている。なおロシア内務省は、相互の原則に基づく場合にのみ、ビザ免除は可能であるとし、反対を表明した。