26日のコンサートでは、ロシアの有名な民謡、ロマンス、バラードなどが披露され、嵐のような拍手が贈られた。
石橋さんによると、日本の観客を前に歌う時に大きな問題の一つとなるのが、歌詞の内容を伝えることだという。
そのためコンサートでは、すべての歌詞が日本語に翻訳され、プロジェクターを使って字幕が映し出される。
「ロシアの歌を聴くのは初めて」という観客も大勢いたという。観客の1人は、「とても聴きやすく、このような歌は観客の心をすぐにつかむことができる。日本の首都でロシアの歌を生演奏で聴けるのはとても珍しいことだ。しかも、歌うのは日本人歌手だからなおさらだ」と語った。
石橋さんのレパートリーには、ロシア人がこよなく愛する民謡やロマンスがほぼ全て含まれている。石橋さんはアンコールで「カチューシャ」をロシア語と日本語で歌い、観客も加わって、皆が仲良く声をそろえて歌った。
石橋さんは東京でバーを経営しており、そこで小さなコンサートを開いている。そして、そこには40年以上前から石橋さんのファンたちが訪れている。