英「ガーディアン」紙は、「ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と米国のバラク・オバマ大統領が28日、シリア紛争解決をめぐって対立する意見を基盤に、衝突した。オバマ大統領は、シリア大統領の首をすげかえるために政治的改革を呼びかけたが、プーチン大統領は、現政府との協力を拒否するのはミスとなる恐れがあると警告した」と報じた。
独「ドイツ経済ニュース」は、オバマ大統領が、ロシアと協力する用意があると述べ、「テロ組織『IS(イスラム国)』に勝とうとしたが、失敗した」ことを間接的に認めた、と伝えた。
米「ニューヨーク・タイムズ」も、プーチン大統領はシリア問題で「ISと戦うための真に幅広い国際的な連合」の設立を提案し、軍事行動の調整に関して国連安全保障理事会に決議案を提出する計画を発表して、オバマ大統領の「裏をかく」ことに成功した、との見方を表した。
日本の「時事通信社」は、「米露大統領が国連本部で会談、シリア情勢について意見交換した。オバマ氏がアサド氏をシリア内戦の原因と見なす一方、プーチン氏はアサド政権を支え現在の危機を克服しようと主張。シリアでの衝突回避のために軍同士の対話を行うことで合意。内戦を政治的に収束させることでも一致した」と報じた。
米中露は非常に関係を深めた。スゴイ成果です。喉元まで来てたプーチン大統領のスピーチは、正に、国連が一致団結して軍産マフィアを叩こう!ISISに金や兵器や車を提供しているのは日本だ。日本が悪の枢軸の正体だ!と言いそうだった。日本マスコミは逆を報じるだろう。米露関係不調と。
— 古井丸 友宏 (@mjjkoi2399) 28 сентября 2015
ツイッター日本語版でも、プーチン大統領の演説に注目が集まった。
ロシアのプーチン大統領は国連総会の演説で、「発展のモデルは一つではない」「誰が中東の混乱をつくり、テロを広げたのか考えてほしい」などと欧米を牽制。「シリア軍と協力しないのは間違い」と過激派組織イスラム国との闘いで協力するよう求めました pic.twitter.com/2awu8KlVdt
— 中川仁樹 Hitoki NAKAGAWA (@HitokiNAKAGAWA) 28 сентября 2015
また複数のSNSユーザーたちは、日本メディアによるプーチン大統領の演説の取り上げ方に疑問を呈した。
ねえ、日本の新聞はプーチンの演説、載せちゃいけないの? プーチン大統領の国連総会演説、オンラインルポ http://t.co/8CRzKqrT0S
— 盈月 (@mitsuki_ab) 29 сентября 2015