ロイター通信によれば、トルコは説明のため駐土ロシア大使を呼び出している。
トルコ外務相はこれより前、ロシア軍機が3日、シリアのハタイ県ヤイラダギ地区側からトルコ領空に侵入したことを明らかにしていた。イーゴリ・ミチャコフ駐土ロシア大使によれば、この件に関してロシア側からは在露トルコ大使館に対して必要な説明が行なわれていた。これに対しトルコのダヴトグル首相は、事件は両国間の緊張を生むものではないという声明を発表。ダヴトグル首相は、ロシアはトルコに対し、ロシア軍機によるトルコ領空侵犯はミスによるもので、こうした事態を繰り返さないことを約束したと語っている。
これより前、トルコ参謀本部は国籍不明の戦闘機ミグ29が4日、トルコとシリアの国境付近でトルコのF16機2機を追跡したと発表。ロシア国防省のコナシェンコフ公式報道官はこの件について、ロシアの航空隊とは一切関係ないことを明らかにしており、「この型の軍機は(シリアの)ヒメイミム基地にはない」と断言している。